
キリスト教が弾圧されていた時代。
農家の娘、キクが好きになった男は隠れキリシタンの清吉だった。
貫き通される気持ちは、愛と呼べるものなのか。
宗教とは、一体何なのか。
救いは、あったのか。
今は宗教の自由が憲法で認められている。
キリスト教を信じているだけで拷問にかけられる時代は過ぎ、終わった。
キクの最期の言葉、
(うちは・・・・・・ほんとに清吉さんば好いとった)
今の時代では考えられなかった出来事が、本当にあった。
その流れに埋もれた愛がたくさんあったのを知った。
遠藤周作は、いつも、
物語に出てくるどんな悪人をも、救いをもって描ききっている。
それだけわたしたちへの問いかけが散りばめられているということだ。
心に、卑しいところはないか。
人に嫉妬していないか。
そして、良心の呵責にさいなまれつつも、
自分に理由を与えながら昨日と変わらぬ毎日を送ってはいないか。
本を読んで涙を流したのは久しぶりでした。
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